版権の切れた古い本を原版通りに作りなおして、発行する事があります。
復刻と呼ばれます。
『神戸大空襲 復刻版』もその一つです。
1972(昭和47)年に発行されたこの本は、在庫がなくなり、長く絶版となっていました。
版を復刻するきっかけは、書店を通じた読者の方からの問い合わせでした。このような場合は、「在庫なし・絶版」で書店に返答します。何回かそのような事があって、気になっていました。そこで社内の保存本を引っ張り出して、初めて読んだのです。
昭和20年の空襲を体験した人々の壮絶で生々しい証言が、深く心に突き刺さりました。
この本は、読み継がれてほしい本だと思いました。
初版から48年を経ての復刻でした。
過去の本もこのように再び、読まれるようになることがあります。
ロングセラーは出版に携わる者として、とてもうれしいことです。（G）
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