「のじぎく文庫」は、「ふるさと兵庫」をテ-マに、郷土の書籍を発行しようと、1958(昭和33)年5月に始まった会員制の出版機関です。
当時も今も、出版社の多くは東京など首都圏に集中しています。地方の歴史や文化、自然など地域文化を書籍で伝えていこうと「のじぎく文庫」は、これまでに285点を刊行しました。
毎年2回、原則として計4点を会員へ配本しています。2021年度は、『はりま山歩き』『「播磨国風土記」の古代史』『神戸かいわい 歴史を歩く』『ドキドキ播磨国風土記』でした。
全国規模の出版物では扱いづらいテーマを見つけ、地域の良さを知っていただけるようにと、スタッフも日々、探っています。
なお、「のじぎく文庫」のシンボル・マークは兵庫県の県花ノジギクです。発刊に先だって新聞で公募し当選したデザインでしたが、植物学者から葉の形が違うと指摘があり、発表前に急ぎ修正したというエピソードも。
お持ちの本や書店などで見かけたら、兵庫発の出版物だと思い出していただけたら、うれしいです。(G)