早くも年の暮れが近づいてきています。今年読んだ本や買った本を整理していますと、感染症関係の本がいつの間にか増えていました。
感染症関連の本が我が家の本棚に増え始めたのは、3年程前から。ちょうど「コロナ禍」が始まった頃です。世の中の関心も集めたのでしょう。書店にも多くの関連書籍が並びました。カミュの『ペスト』がベストセラーになったことを、覚えている方もいらっしゃるでしょう。
『スピルオーバー』(デビッド・クアメン・著、甘糟 智子・訳 明石書店)は、コロナ禍で感染症への興味が高まったことを表す本かもしれません。実はこの本、もともとは2012年に海外で出版されたものです。その内容が、まるで新型コロナウイルスの出現を「予言」していたようだと注目を浴び、2021年に日本語版が発売されました。もしコロナ禍がなければ、この本の日本語版が出るのはもっと先になっていた可能性もあります。
もう一つ、以前よりも書店でよく見かけるようになったジャンルの本があります。それは、鎌倉時代の本。2022年のNHK大河ドラマの影響でしょう。
今、世の中ではどんなことが流行っているのか、どういうことに興味が集まっているのか。知りたくなったらネットで調べるのも良いですが、書店に行くこともおすすめです。(つ)