副題にサブカル郷土史と付いた本を発売した。
サブカル郷土史?!
著者の佐々木孝昌さんによれば「郷土史から抜け落ちた…いや、忘れ去られた…いやいや、誰からも見向きもされず価値も見出されず、学術的研究対象にもならない。そんな歴史の痕跡や事跡」にスポットを当てることだとか。
ところが、この本、面白い。
郷土史ではおなじみの風景や建築物も思わぬ視点で解説したり、
戦前の電柱、そそられる石垣、愛でる橋に愛着を感じたり、
おまけに大分県の別府と神戸の街が似ている自説を、しつこく展開したり…。
つまり、著者の佐々木さんが面白いのである。
街や歴史を存分に楽しんでいるのが伝わってくる。
サブカル郷土史を侮れない。(G)