先日、自費出版の依頼を受けて作成した『続・能勢物語 近江局』は、川西市のお隣、能勢出身のお福が主人公の小説です。川西市といえば、多田源氏発祥の地といわれる場所。川西駅前には、祖である源満仲の像が立っています。お福はこの多田源氏の血を引くお城のお姫様。能勢の地黄城でのびのびと育った少女は、やがて大坂へ移り、夫と共に江戸へ。やがて不思議な縁で、江戸城大奥に入り「近江局」として将軍徳川家綱を育てることになっていきます。
知られざる地域の歴史や人物を調べ、自費出版をされる方は多く、その内容は実に綿密なものです。お福のことは浅学ながら、原稿を読んで知りました。その夫が仕えたのは黒田長政と息子・忠之。姫路出身の武将、黒田官兵衛の息子、孫です。
このように、自費出版をされる方から教わることは度々あります。本を作るというだけでも大変なのに、その調査力には脱帽するしかありません。(つ)