一見は百聞にしかず、という言葉があるように、文章だけでなく写真が入っていると本の内容がより分かりやすくなることがあります。スマートフォンで手軽に高画質の写真が撮れるようになった今、街を歩いていて気になるものを見つけると、つい「何かの本に使えるかも」と撮ることもしばしば。友人といても、「ちょっと待ってて。あの碑、気になるから撮ってくる!」と走り出すこともあります。
撮った写真がすべて役立つわけではなく、写真フォルダ内はまさに玉石混在。何に使えばいいのか……と思う失敗写真も多くあります。
ただ、気になるものをつい撮ってしまう癖が、思わぬ記録になることも。この写真は、ホーロー製の古い神戸駅の駅名板ですが、今は撤去されて、もうありません。何かいい風景だなと思って撮った大木とお地蔵さんも、今は住宅地へと変わりました。つい写真を撮ってしまう癖は、時に土地の記録として役立つこともあります。(つ)