1945年の神戸空襲を舞台にした野坂昭如の原作で、高畑勲が監督した映画『火垂るの墓』が地上波で数年ぶりに放送された。戦後80年という節目に、当社も今月新たに『神戸大空襲を忘れない 戦後80年、明日へつなぐ記憶』を出版した。近代史が興味深いのは資料の豊富さもあるが、当事者の声に触れられる機会が多いことではないか。本書にも生々しい体験談が多く紹介されている。空襲で腕を失った女性の話をはじめ、壮絶な内容が並ぶが、印象的だったのは戦争孤児になった男性の話。もし『火垂るの墓』の主人公が生き残っていたら、こんな感じだったのではと想像させてくれる。(Y)
紹介本のページ:https://kobe-yomitai.jp/book/2000/